初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
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マネジメントプロダクションとは

では、マネジメントプロダクションの形を紹介してみよう。
音楽プロダクションと呼ばれる会社は無数といっていいほど数多い。
そのすべてが、音楽ジャンル、アーティスト、作家、プロデューサーなどのスタッフ、コンサート、その他にいたる何かの形で音楽に関わっている。
個人的なマネージャーから、総合的な大会社まで大きさもいろいろだ。
その中には、大きく分けて二つのグループがある。
グループと言うのは、同業のプロダクションのユニオンで、それぞれが連絡を取り合って情報の交換をしたり、契約問題を初めとする勉強会を行っている。
複数のプロダクションが協力してイベントを企画することにも、このようなユニオンが大きく役立っている。
一つは、従来からの音楽、つまり、演歌、歌謡曲、アイドルを中心にマネジメントするプロダクションの団体である「音楽事業者協会」(音事協)。
もう一つは、後発の音楽、つまり、ロック、ポップスを中心にマネジメントするプロダクションの団体である「音楽制作者連盟」(音制連)である。
とはいえ、音楽ジャンルは入り組んできているので、厳密にその仕事の内容が分かれているわけではない。
また、このような団体に属することを拒んで、個人的、一匹狼のマネジメントにこだわるプロダクションも数多い。
いずれにしても、音楽プロダクションといわれる会社のほとんどは、組織の大小を問わず、
創業者であるオーナー社長がすべての実権を握っているといっていいだろう。
それは、この仕事が感性に頼るビジネスであり、多くの人間関係を基本にしての仕事であるため、
どんなに多くのスタッフが関係してきても、やはり、個人的な判断や決定が不可欠となるからだ。
だから当然、その個人のセンスや方法論によって、プロダクションの傾向は自然と決まってくる。
演歌のように、日本全国を回り、年配のファンを広げることでビッグスターを育ててきた名マネージャーは、ロックバンドの仕事ができるだろうか。
その逆もまた難しいだろう。
僕が新人アーティストと出会い、プロダクションを探すときの基準は、まずそういった相性を考える。
社長の個性、これまでのアーティスト、周辺の評価、そして、そのアーティストと社長と僕の三者の方向性。
プロダクション側が気に入ってくれても、アーティストからNGが出たり、
また、思わぬ会社から手が挙がったり、このお見合いはなかなか思いどおりにはいかないものである。
紆余曲折を経て、時間をかけてミーティングをくり返したあげく、やっと結婚が成立したときは、本当にうれしい。
むしろ、簡単に決まったときのほうが不安になる。
生活のすべてを見守る立場のプロダクションにとっては、大きな責任を課せられるのだし、
所属するアーティストにとっても、今後の活動をすべて委ねるという不安は大きい。
どんなに優秀なアーティストでも、マネジメントによってその将来を大きく左右されることになるからだ。
さて、これで音楽ビジネスにとって基本の三者がそろい、お互いに、共通の目的「デビュー」に向けてスタートを切ることになる。
スタッフとアーティストの間で、具体的なセッションが始まる。
曲作り、デモレコーディッグ、ライブ、ミーティング。
仮の年間スケジュールが組まれ、時間との戦いもきびしさが具体化していく。
考え方の違いが露呈して、おたがいの信頼関係が崩れることもある。軌道修正をくり返す。
労力はもちろん、金銭関係も生まれているから、お互いにビジネスを成立させようとする。
真剣であり、シビアになる。アマチュア時代の名曲も色あせてくるし、ファンも移り変わる。
満足できる新曲ができない。演奏のテクニックもさっぱり上達しない。
締切りのタイムリミットは間近に迫ってくる。
スタッフの熱気も、なぜかアマチュア時代のそれとは違ってきている。
愛情や思い入れにビジネス意識が加わってくる。
半年が過ぎ、一年が過ぎ、ついに重いミーティングの中で三者の関係は白紙撤回。
これが実態である。一曲のレコーディング制作費に百万~二百万円。デビュー時の宣伝費は数千万円。
ライブなどの活動に対する援助金は、これまた年間数千万円。そしてもちろん、生活費も発生する。
どんなに優雅なレコード会社と大きなプロダクションが組んでも、これだけの資金を投下する仕事を簡単に決めるわけにはいかない。
アーティストにとって、三つの壁があるとよく言われる。
「デビューの壁」「ヒットの壁」「ヒットを続ける壁」。
まさに実力の世界であり、能力の世界である。
しかも、音楽と人間関係は、常に同居している。
ただし、あきらめるのはまだ早い。
このようなプロセスが、君たちにあてはまるとは限らない。
音楽業界は、幅広い上に奥が深いのだ。