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レコード会社もいろいろある

レコード会社には次のような四つの形がある。

1.メジャー
2.ミニメジャー
3.仮インディーズ
4.本当のインディーズ

まず、メジャーと言われるのは、ディストリビューション(販売網)を持つ大型のレコード会社のこと。
世界的な規模で展開しているワーナー、BMG、EMI、ポリグラムが代表である。
ミニメジャーとは、直接の販売会社を持たず、メジャーの販売網や専門の販売会社に、小売店への流通を委託している中小規模のレコード会社。
海外では、ヴァージン、ゲフィンレコード、アイランドレコードなど。
日本では、エイペックストラックス、トイズフアクトリーなどで、
ロック、ポップスを専門に大きくクローズアップされている新興のレコード会社が多い。
アーティストが増え、扱っているジャンルが多様化していくと、多くのスタッフが必要になり、組織は肥大していく。
作業は画一化して、アーティストの個性に合わせたきめ細かいフォローが難しくなってしまう。
個性的なアーティストやスタッフを抱える、小規模でフットワークのいいミニメジャーのレコード会社がその勢力を伸ばしてきているのも、
新しい音楽の流れ、時代の要請なのだろう。
このような会社は得意としている音楽ジャンルがはっきりしているので、アーティスト同士の交流がはかれるし、
組織の力よりもスタッフの個人的な責任が明白になる場合が多いから、結論の早いアーティスト活動が期待できる。
組織力から個人の力の時代へ。ロック、ポップスの成長とともに、僕たちの音楽業界も移り変わっているわけである。
大きな勢力を保ってきたメジャーのレコード会社にも最近はかげりが見えはじめ、レーベルや制作部単位で分社し、
ミニメジャーにならう小規模独立採算制を取り入れはじめたところが少なくない。
ロックやポップスが、確実に意思を持つ音楽の新しい流れとして、若者のなかに定着している証拠であるが、逆に、シビアな状況も現れている。
これまでは、大組織のなかで、売れ行きが悪くても発売されてきた作品、たとえば民族音楽や伝統音楽は、
採算がとれないとの理由で契約が打ち切られることになる。
五年間の育成期間は二年間に短縮され、経営効率を上げるために、アーティストのしぼり込みがくり返される。
契約解除に伴って、レコード会社間での移籍も活発に行われている。
まさに、生存競争は激しくなる一方だ。
だが、これはむしろ、アーティストにとっては能力至上主義につながる事態だから、全体のレベル向上という意味では歓迎すべき状況だと思う。
次にインディーズについて。今、ブーム現象が起きている。
大手のディーラーの店頭には、数えきれないほど多くのインディーズレーベルが置かれている。
手作りを思わせる質素な体裁のものから、メジャーに全くひけをとらない豪華な特殊ジャケットに包まれたものまで、実に多種多様である。
レーベルの規模も、一人での自宅作業のものから、会社組織で多くのスタッフが動いているものまである。
いずれも、レコード協会というユニオン組織には参加せず、レコード商組合というディーラーの規約にも関係せず、
もちろん、メジャーの販路も利用せず、店頭の商品はすべて買い取り契約、通信販売や手売りで直接のユーザーを開拓している。
インディーズという言葉が登場する前(ほんの数年前)には、これらは「自主制作」と言われていた。
文字通り、アーティストみずからがレコード(CD)を制作し、
手売りやせいぜい通信販売でのみその作品を売る、という個人的なスタイルだったのだ。
その数が増えるにしたがって、一部のディーラーの店頭に置かれるようになり、また、小さなヒット作品も登場するようになった。
メジャーのレコード会社が、原盤を買い取って再発売するというケースもまれに現れた。ま
た、独自にそんな自主制作盤を流通させる会社組織も出てきたのである。
メジャーをめざすアーティストだけではなく、いろんな規制を嫌って、インディーズならではの個性を創造するアーティストが増えてきたのも、
昨今のインディーズ隆盛の一因になっている。メジャーからインディーズへの資本参加も活発になってきている。
インディーズはその形態から、大きく分けて二つに分かれている。
仮インディーズと本物のインディーズだ。
まず、仮インディーズとは、メジャーが資本金などの運営資金をサポートしているインディーズレコード会社のことである。
また、メジャーが制作費、宣伝費などを負担したり、セールスのルートを提供する場合もあるから、
もはや、規模の大小以外にその区別はつかなくなっている
。僕がインディーズCDで気になったバンドの数組も、「実は、メジャーのバックアップが……」と言われて驚いたものである。
また、メジャーの会社内に堂々とオフィスを設けていながら、インディーズを名乗っているレーベルも多い。
各レコード会社に問い合わせると、ほとんどの会社が、メジャーデビューの育成コースとして仮インディーズを作っているのが実情である。
ロックアーティストは、そのほとんどがメジャーデビューをめざしているから、
この仮インディーズの存在は、メジャー予備軍のためのワンステップという意味においては正しい方法だといえるのだろう。
本物インディーズという言い方が当たっているかどうかはさておき、
前記のようなメジャーの動きにはそっぽを向いて、独自の路線で音楽ビジネスを貫いているのが、従来からのインディーズカンパニーだ。
全くの独自資本だったり、マスコミ、ディーラーをバックにしたレーベルだったり、
立派にヒット作品を作りだして、メジャーのバックアップから独立を果たした会社だったりと、さまざまな形態がある。
また、メジャー化をめざしているレーベルも少なくない。
エイペックス、ビーグラムは、個人的なインディーズからスタートしてメジャー化に成功した例と言えるだろう。
各地方を拠点にして、地元の特色を生かしているインディーズも存在する。
日本という国は、情報網が行き届き、北海道から九州まで飛行機で三時間という狭い国だ。
だから、目標と手順を誤らなければ、どのアマチュアバンドにもメジャーデビューのチャンスが転がっているというわけだ。
先日、インディーズのレコード会社「LDレコード」の代表のI氏と会った。
彼はもともとデザイナーだったが、趣味がこうじて、仲間と一緒に約三年前にこのLDレコードを設立した。
インディーズカンパニーでは、数えきれないくらい多くのレーベルが活動しているが、
どこも、その代表者のポリシーがレーベルの個性として貫かれている。
レーベルによって、はっきりした、しかもさまざまなポリシーが明確であることにはいつも感心させられるが、
このLDレコードのI氏もまたユニークな考え方を持っている。
毎月、アルバムを一枚ずつリリースしており、もう四十枚近くになるという。
すばらしいと思ったのは、このすべてのアルバムに制作スタッフとして関わっているだけではなく、
すべてのアーティストのマネジメントも担当しているということである。
現在も、十組以上のバンドをマネジメントしており、LDレコード主催のライブイベントを隔月で開いているのだ。
さらに、すべてのバンドを積極的にメジャーに売り込む作業を行っている。
毎月のように、サンプルCDと、きれいに作られたパンフレットや写真類が送られてきたので、僕も興味をもって連絡を取ったのだが、
中には、僕たちの仕事以上にていねいな資料もあったのだ。
メジャーに対抗して、手作りのきめ細かいアートワークやユニークな個性を出すことで、インディーズならではの活動をしているレーベルも面白いが、
メジャーへの架け橋をそのポリシーにしていることは、このLDレコードの大きな特徴だと言えるだろう。
すでに何組かのアーティストをメジャーに送りこんでいる実績を持ち、
その経験のなかで話されるI氏のメジャーへの批判や感想は、僕にとっても、非常に新鮮な刺激の多い内容だった。
インディーズでつちかった人脈と宣伝ルートを生かしてのメジャー進出は、アーティストにとっても急激な環境の変化への対応になるだろうし、
それまでのファンにも、安心感を与えることになるのだろう。
このI氏に認められてLDレコードからCDを発表することが、そのまま、メジャーデビューへの第一歩につながるわけだから、
メジャーをめざすアーティストには、より確実な展開が見えるということになる。
また、このLDレコードでは、他のインディーズやアマチュアミュージシャンに向けて、CDのプレス会社への代理店業務も行っている。
リーズナプルな値段でCDのプレスやジャケット制作を請け負っているので、
自主制作や新しくレーベルを起こそうという人にとっては、気軽な相談相手になっているようだ。
メジャーを視野に入れた上での底辺の拡大をめざすのが、I氏のロックに対する明確な愛情表現になっている。