初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
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プロデューサーって何する人?

CDのクレジットを見るとProduced by~”と書いてある。
僕のところにも「プロデューサーになりたいんですが?」という問い合わせがよく来る。
ロックファンの間では、ジョージーマーチン、トムーダウド、最近ではドンーウォズ、ベビー・フェイスなどが、
まるで音質の保証書のように、プロデューサーとして有名である。
日本でも、小室哲哉や小林武史は、アーティストとして以上にヒットメーカーのプロデューサーとして脚光を浴びており、
「プロデューサーの時代」と言われるようにもなっているが、はたして、彼らは何をする人なんだろうか。
Producerを辞書で調べると、「生産者、製作者」と出ている。一言で言えば、音楽においての
プロデューサーは、そのCDを製作した人であり、総責任者である。
音楽の内容、制作費の管理、宣伝から販促の戦略の組み立てまでを、そのプロデューサーが責任を持つ。
言いかえれば、これだけの責任を託せる人を、プロデューサーとしてみんなが認めることになる。
アーティストの能力をフルに引き出し、セールスポイントを明確にして、そのCDの商品価値を高める。
的確なプロデューサーを選択することは、僕たちスタッフの最も重要な基本業務の一つだ。
プロデューサーの役割や作業の進め方は、アーティスト、企画内容、プロデューサーの個性によってさまざまだが、
事前に決定された企画内容を製作だけを委ねるよりも、
ほとんどが白紙の初期段階からプロデューサーに参加してもらう方が、成功につながるケースが多いようだ。
ロックやポップスは、時代に敏感な、生活に密着した音楽だから、音楽的な能力と技術を高めること以前に、
プロデューサーとアーティストの意思の疎通が不可欠である。
曲作り、リハーサル、それに伴うミーティングを重ねながら、お互いの信頼関係を作り、アーティストの向上心をあおっていく。
だから、音楽的に優れていることはもちろんだが、
同時に、人間的な魅力があり、半歩先の時代を読みとる判断力、決断力を持っていることが、プロデューサーの条件だといえるだろう。
制作だけでなく、宣伝や販促のプランニング、ジャケット、
ビデオなどビジュアル回りのアイデアまで、プロデューサーの意向が反映されてくる。
だから、単にその人の実績がすばらしいというだけではなく、
あくまでも、アーティストと企画にどれだけ適しているかということが、プロデューサーを選ぶ基準になってくる。
プロデュースを依頼する形態としては、一曲単位とアルバム単位に分かれるが、進行の経過内容によっては、
レコーディング終了後も引き続きライブのスタッフとして参加してもらったり、
長期間にわたってプロデュースを続投してもらうこともあるのだ。
僕が知っている、優れた作品を残しているプロデューサーは、ミュージシャンとしてもムードメーカーとしてもすばらしい人が多い。
スタジオワークを見ていると、アーティストをノせるのが実にうまいのだ。
ビジネスを超えた人間関係を作り出し、まるで魔法のように、そのアーティストの潜在能力を引き出している。
スタジオの雰囲気作りにも気を配りながら、的確なアドバイスとすばやい決断力で、スルスルと自分の意図を作品に反映させてしまう。
レコーディングーエンジニア、コンピューターオペレータなど制作スタッフの人選も、プロデューサー次第だ。
外部の人にプロデュースを依頼するときは、スタジオに入る前の打合せが重要だ。
僕たちスタッフと、アーティストと、そのプロデューサーとで、徹底的に話しこむ。
そして、いったんスタジオに入ると、僕はすべてをプロデューサーに任せることにしている。
スタジオはいい音楽を創作する現場だから、船頭は少ないほうがいいからだ。
気をつけなければならないのは、僕はそのプロデューサーを信頼して任せているのだから、
制作内容にかかわるよけいな話を、アーティストに直接してはいけないというルールがあることだ。
事前の打合せとは多少違う方向に進んでいるように思えても、ぐっとガマッして見守っている。
プロデューサーの頭の中には完成形が見えているのだろうが、実は、これが大変難しい。
時々、スタジオを訪れてレコーディングの様子を見ていると、僕もプロデューサーのはしくれなので、
僕だったらこうするのに、それは違うんじやないかな、とイライラしてくることがある。
とは思っても、スタジオに行かないわけにもいかない。
行けばみんなが喜んでくれる(ように思える)。
僕は、あたりさわりのないジョークをふりまいて、そっとその場を立ち去るきっかけを探している。
つらい時間なのだが、それでも時間があるとスタジオに行きたくなるのは、自分でも理解しがたい僕の習性になっているようだ。
映画の世界では、音楽とは比較にならないくらいに、プロデューサーとディレクターの役割分担が明確に区別されている。
プロデューサーは制作費の管理や宣伝、営業面での戦略などの面で絶対的な権限を持つが、
現場の仕切については監督が全ての責任を持っている。
スタッフと役者を合わせて何十人、何百人のチームが、何億円もの制作費を使って一本の映画を作るのだから、
その役割を音楽制作の現場と比較することはできないだろう。
監督の名前をつけた「何々組」という言い方は、映画制作の現場の規模の大きさをあらわしている。
若手の監督には、この呼び方から感じる封建的な映画作りのムードを嫌う人も増えているようだが。
音楽のプロデューサーの形は、大きく分けて次のようになっている。
アーティストが所属するレコード会社やマネジメントプロダクションのディレクターがプロデュースする場合。
外部のミュージシャン、アレンジャーなどにプロデュースを依頼する場合。
アーティスト自身がセルフプロデュースする場合。
これらをミックスしての共同プロデュース。
サウンドプロデュースという言い方があるが、これは、音楽面だけを限定して任せる場合である。
編曲者(アレンジャー)に近い役割だが、バンドは自分たちでもアレンジする能力があるのだから、
これをさらに完成した形に高めていく人をサウンドプロデューサーと呼ぶことが多い。
音楽面でのまとめ役がサウンドプロデューサーで、制作過程の前後を含めた全体のまとめ役がプロデューサーだと言えるだろう。
こうして、プロデューサーの下に、アレンジャー、エンジニア、作詞家、作曲家、その他のスタッフが
アーティスト、企画に応じた一つのチームを作り、一曲、または一枚のCDが制作されていくのである。