初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
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バンドメンバーを募集する バンドのライブチラシ作成 音楽コラム

アーティスト印税

契約を交わしたアーティストには、CDの売上げに応じて印税が発生する。
原盤権を持っている者が、このアーティスト印税を負担する。
CDがヒットして、そのアーティストが大きく成長すれば、契約の更新時にアーティスト印税は大きくなっていく。
デビュー時はミニマムの印税からスタートするのが普通である。
1~2%だ。契約書には多くの条項があって各種の印税が盛り込まれており、
その全体のバランスによってアーティスト印税も左右されているから一概には言えないが、僕の考え方の一部を書いておこう。
ソロアーティストは1%からスタートする。
バンドの場合は、上限を2%として、一人当たり0.5%を基準にする。
つまり、二人組は1%、三人組は1.5%、四人以上のバンドは2%ということだ。
ソロの方が条件がいいように見えるが、バンドのメンバーにはレコーディングのときに演奏料を支払ったり、
契約書の他の項目でソロアーティストにはない利点を作るようにして、バランスを取っている。
レコード会社にしてみれば、バンドだからといって印税を大きく上げるわけにはいかないからだ。
ソロアーティストの場合に発生する第三者への制作費用をバンドのメンバーに支払うというのは、システム上、ごくあたりまえのことだと思う。
さて、かりに君がソロでデビューし、最初のアーティスト印税が1%だったとしよう。
千円のシングル盤一枚につき十円が入ってくる。
何度も言うが、いろんな控除を省いて、話を分かりやすくしていることを忘れないで。
一万枚が売れたとして、十万円だ。
毎月シングル盤を出すわけにはいかないから、やはり五万枚くらいは売れないと、
君の生活は困難だ。ましてやバンドだと、その半額にしかならないが。
でもね、印税ってのは、売れていくと倍々ゲームで収入が増えていくんだ。
百万枚売れれば、さて、君の収入はいくらになるだろう?
五万枚以上売れていくと、CM収入や著作権収入などが一気にプラスされていくんだ。
一年のうちに、シングル盤を二枚、アルバムを一枚発売して、
それぞれが百万枚ずつ売れたならば、アーティスト印税の収入だけで、約五千万円。
プラスされる収入を含めると、年収は一億円を下らない。
会社勤めをしている一般のサラリーマンが定年まで勤め上げても、生涯収入は二億円そこそこだから、
才能のあるミュージシャンにどれほどの収入が入るかを考えると、まさに、ミュージックドリームの実現だと言えるだろう。
目標は、大きければ大きいほどいいに決まっている。
プロをめざすと同時に、こんなビッグアーティストを目標にしての音楽活動を続けてほしいものだ。





君の生活を支える援助金・契約金

さらに具体的なお金の話をしよう。
海外のアーティストがレコード会社を移籍する話題のなかに、よく、何百万ドルの契約金をもらった、という話が出てくる。
最近は、日本国内でもビッグアーティストの移籍に絡んで、契約金という言葉が目立つようになっている。
この場合は、すでに大きく確実な実績があるアーティストについて、
その次の作品の売上げを予測して金額をはじき出したものが事前に支払われる形なのだが、
ここでは、新人アーティストが最初にレコード会社と契約を交わすときに発生するお金のことを書いてみよう。
契約金と呼ばれることも多いが、新人と、実績のあるアーティストの移籍の場合では、全くそのお金の性格が違うことがわかってもらえると思う。
アマチュアで活動していたときは、昼間はアルバイトや仕事をしながら、
夜、みんなで集まって練習に励み、月に1、二回のライブをやっていた。
しかし、デビューの話がトントン拍子に進み、レコーディングのスケジュールが迫ってくると、
朝から晩まで練習とミーティングに明け暮れる日々になってきた。
といって、音楽での収入は一円もない。
プロデビューを約束されたアーティストたちが必ず経験する、
売れるまでの貧乏生活がやってきたのだ。
レコーディングが終われば、今度は地方キャンペーンが始まる。
北海道から九州まで、過密な日程が組まれての宣伝活動やライブである。
CDが売れてきたとしても、お金が入ってくるのは半年以上先になる。
しかも、まだまだ大した金額ではない。
最初の契約期間の二年間、こんな状態が確実に続くだろう。
この間を援助するのも、レコード会社の役割である。
バンドが音楽活動をするための資金を援助する義務があるからだ。
彼らにつきっきりで面倒を見るスタッフも一人必要だろう。
バンドが四人編成として、
計五人が活動するには、一か月に、二十万円×五人=百万円。
このくらいは必要になってくる。
所属しているマネジメントプロダクションが彼らの生活を支えたりその他の経費を負担するとしても、
レコード会社の協力がなければ、新しい活動を展開させていくのはなかなか困難である。
そこで二年契約を交わすと同時に、前記の百万円×二十四か月=二四〇〇万円が、
援助金としてマネジメントに支払うことが約束される。
支払い方法はそのアーティストの活動に応じて異なるが、大体、半年単位で、六百万円×四回というケースが一般的である。
マスコミからの取材はもちろん、テレビ出演、ライブイベントへの参加なども、
新人と呼ばれている間はほとんどギャラが出ないものなんだ。
宣伝活動の一環としてわりきるしかないのが現実である。
ただし、この援助金は、レコード会社にとってもあくまで先行投資だから、最初の契約期間が終わったとき、
回収のめどが立っていれば続行されることもあるが、原則としては、契約更新と同時に消滅し、支払われなくなってしまう。
いずれにしても、アーティストにとって、すべての音楽活動の中で最重要な時期は、最初の契約期間であることがわかってもらえるだろう。
基本的にレコード会社は、契約アーティストの音楽活動を援助する義務はあるが、生活を支えることはできない。
どんな仕事でも、飯を食うのは、自分自身の稼ぎでなくてはならないからである。