初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
社会人音楽サークル
新宿音楽コンテスト
バンドメンバーを募集する バンドのライブチラシ作成 音楽コラム

外国曲をコピーして他流試合

いろんなバンドが出るイベントは数多い。
君たちが熱演しているライブハウスでも、きっと、四組や五組のバンドの競演が普通だろう。
すべてのバンドのライブが終わり、楽屋で話が盛り上がって、最後に何かをジョイントで演奏しようぜ、ということもあるだろう。
そんなときに、お互いに大好きなロックンロールのスタンダードを挙げて、同じステージに立つたという経験をしたことがあるかい。
オリジナル曲ばかり演奏しているときとは違った快感を呼ぶことができるんだ。
見ている人も、よく知っている曲を聴くと、思わず興奮して一緒に歌いだしたりして、まさに夢のジャムセッションの実現、なんてことになるかもしれない。
長時間のビッグイベントを見たときはいつも、アンコールで、何十人もの人気アーティストが一堂に会してえんえんと外国曲をセッションすることが多く、
これが夏の野外イベントの目玉になっていたものだった。
こんなセッションがきっかけになって、新しいバンドが生まれたり、CDの企画になったりすることさえあるんだ。
僕がおつきあいしているバンドには、二種類ある。
一つは、日本のロックのコピーから始めたバンド。
もう一つは、外国のロックから入ったバンド。
はっきり言って、後者のバンドの方が魅力的である。
日本にもすばらしいロックアーティストが多い。
でも、この人たちを、君のあこがれの対象にはしてほしくないんだ。
君がデビューしたその日から、彼らは身近な存在になるし、ライバルにもなるんだから。
ベテランのアーティストが頑張るエネルギーの中には、若いやつには負けられねえ、というライバル意識が強いんだよ。
アメリカやイギリスには、君たちも知ってるとおり、日本とは比較にならないくらい数多くのロックアーティストがいて、
いろんなバラエティに富んだロックサウンドを作っている。
洋楽にあこがれるのは、ごく自然に、高い目標を持つことになるし、
次から次へと現れる優秀な外国の新人アーティストの影響を受けることにもつながっている。
日本の新人アーティストを見ていると、有名プロデューサーが、明らかに外国アーティストのアイデアを拝借していることがわかる例も多いんだ。
高い目標をまねしているうちに自分のオリジナリティを作りだしているビッグスターは、僕のまわりにもたくさんいる。
しかも、ついにそんな目標を追い抜いてしまったかと思えることさえある。
コピーがオリジナルに発展し、これが長い時間を経て確立していく。
あこがれの外国のロックスターから受けた影響が、その人の才能を呼び起こしたと言えるだろう。
君が、今まではただ聴き親しんでいただけの名曲をコピーして演奏し、歌うことによって、
その曲の斬新なコード展開に驚き、歌詞の意味がわかってくる。
次に作る君のオリジナル曲は、確実にその名曲の影響を受けた曲になっているはずだ。
君の能力が、外国曲をコピーしたことで一回り大きくなったといってもいいだろう。
ライブハウスで初めて出会ったバンドのメンバーと、趣味の音楽談義に花が咲いたとき、きっと同じ曲をコピーした人がいるはずだ。
盛り上がったついでに一緒にセッションしようぜ。
練習に遊びにおいでよ。
ゲストとしてライブに参加してよ。
今日から、君は新しいメンバーだ。
僕のまわりに、こんな話は、よくあることなんだ。
イベントのアンコールで合同演奏の企画があるけど、知らない曲だからそのためにリハーサルを追加しなくっちや。
これもよく聞くことだが、正直言って、ちょっと情けないと思う。
一九七〇年の半ばに、京都、大阪を中心にブルースバンドがたくさん登場し、関西ブルースと呼ばれて全国的な人気を博したことがあるが、
ブルースの名曲に日本語の歌詞をつけて演奏するバンドに他のギタリストが飛び入りで加わるようなセッションが多く、
だんだんとブルース仲間が増えて、一つのムーブメントに広がっていったんだ。
このときのミュージシャンたちが、四十才、五十才を過ぎた現在でも一線級で数多く活躍しているのは驚くべき事実だが、
やはり、名曲のブルースナンバーを演奏しつくしたおかげなのだろうと思う。
コピーをすることで、あこがれの洋楽アーティストの本音が聞こえてくる。
初めて出会ったミュージシャンとセッションをする機会が増え、新しい音楽仲間ができる。
君が作るオリジナル曲へのヒントになって、作品の幅が広がり、可能性も大きくなる。
リハーサルで煮つまったときには、息抜きのセッションで盛り上がる。
日本語の歌詞をつけて歌ってみたら、思わぬ言葉が浮かんできた。
歌い方にも、新しいトライができる。
ロックンロールの名曲をレゲエに変えて演奏してみると、自分たちのサウンドに近づいた曲になった。
ライブでコピー曲を一曲だけはさんで演奏したときに、ファンが総立ちの大合唱になって、
今までになかったような盛り上僕がアマチュアのバンドと話すとき、彼らの音楽のバックボーンが気になる。
誰の影響を受けているんだろうか。
あこがれの、目標のアーティストは誰なんだろうか。
かつては、どんな曲を聴いてバンドを始めたんだろうか。
そして、今は何を聴いているのか。
こんな話の中から、彼らの音楽性の深さを想像したり、将来の可能性を考えたりする。
持っているギターの種類にも、そんなバックボーンがセンスになってあらわれている。
ストラトキャスター、レスポール、リッケンバッカー…。
スタッフの仕事は、アーティストの持っている音楽性の幅のなかから、商品としてのマーケット性を見つけ出し、それにふさわしい環境を作ることである。
アマチュア時代に飽きるほどコピーをしまくった洋楽曲の有無は、僕たちにとっての大きな糸口になっている。