初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
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バンドメンバーを募集する バンドのライブチラシ作成 音楽コラム

音楽宣伝のお仕事

君の作品の宣伝予算を預かり、雑誌、テレビ、ラジオのどれに、どんな宣伝・広告展開をするのかを考える。雑誌の広告にどんなビジュアルを作るのかをアートーディレクターと相談する。プロモーションビデオではビデオディレクターと相談する。さまざまな宣伝アイテムの制作を君と相談しつつ進める。むろん、君には宣伝や広告の知識がない。君がアイディアを出すのは自由だが、実際の制作はクリエイティブ主導で進められる。そしてクリエイティブは、君の雑誌露出、テレビラジオヘの出演依頼をレコード会社の現場の媒体担当プロモーターと相談し、どの媒体に出るのか、どういう出し方をするのか、タイミングはいつなのか、といった判断をしていく。君は自分を、どういうイメージのアーティストとして見せたいのか、アイドルなのかアーティストなのか、革新的なのか保守本流なのか、テレビには出たいのか出たくないのか、自分のイメージとビジョンをクリエイティブとしっかり話しておく必要がある。そうしないときわめて不本意なキャッチーコピーをつけられたり、意に沿わないビデオを作られたり、不快な思いをするだけの番組に出演させられたりということが起きかねないからだ。以前は、ディレクターとクリエイティブは別の職種となっていたが、最近はディレクターのスタジオーワークが軽減されているため、ディレクターがこの仕事を兼ねることも多いようだ。セールス(営業、販売促進、販売推進)最近、とくに重視されはじめているのが、このセールスという部門だ。なぜなら、以前は全国にリリース情報や宣伝状況を流して注文をとるというのが基本的な業務で、一九八〇年代までは、雑誌や電波などの媒体で露出度が上がればレコードはそれに比例して売れるという単純な考え方が通用していた。レコード店は、そのアーティストの露出状況、といったものをセールスマンの情報で認識すれば売れ行きの読みを間違うことがなかったのである。ところが、ここ数年で状況が大きく変わってきた。それは、ヒップホップ、パンク、ミックスチャー系のアーティストのように、ほとんどマスコミに出ないにもかかわらず、へたにテレビに出ているアーティストよりCDセールスは大きいという複雑化したマーケッ卜の状況のためだ。そのため、とくに外資系のレコード店では、ディーラーもマスコミ以上に音楽に詳しい人が増え、本社からの表面的な情報の受け売りでは、レコード会社のセールスマンは彼らに対応しきれない状態になってきた。セールスマンも、その音楽にたいする本質的な理解や、ある種マニアックな知識が必要となってきたのだ。また、以前はレコード店の店内で歌うというと、なにか演歌の営業のようなうらぶれたイメージがあったものだが、いまや大型店には常設のステージがあったり、渋谷のタワー・レコードのように、ライブハウスと同じレベルの設備が整っているところもある。ウルフルズが一九九五年に渋谷のタワー・レコードで六ヵ月連続インストアーイベソトをおこなったことがある。僕は宣伝としてかかわったが、このイベントをやるたびに集客はアーフし、ブレイクに向けてのムードが高まっていった。最後はパニック状態のなかで、ウルフルズのブレイクに向けて急角度のカーブを描く姿が、リアリティーをもって感じられたのを覚えている。いまや日常的に大型店舗でのイソストアーイベントはおこなわれていて、洋楽の驚くようなビッグアーティストがレコード店に「出演」することもある。こういったイベントはCD購入者の特典になったりするのだが、その開催に向けて、店頭でのポスターがデコレートされ、そのイベントだけではなく作品の告知効果が高まるといった作用がある。以前は、レコード店に行くときには買うCDをすでに決めていて、店に入るとそれだけを手にとってレジにいくケースが多かったが、最近、とくに外資系大型店では、「なにかおもしろいものがないか」といった感覚でCDを探しにくる客も多いため、この店頭での告知や試聴機で聴いてもらうことは、セールスを上げることにダイレクトにつながる。以前にも増して、アーティストとレコード店をダイレクトにつなぐ必要が増え、セールスの重要性はますます高くなっているのである。以上は、僕がいま仕事をしている東芝EMIを基本に解説した。最近は日本独自の、ディレクターを中心とする制作システムの変化や、宣伝と営業の相互乗り入れなど、レコード会社が時代の変化に合った組織を模索しているという状況だ。しかし組織は変わっても、おこなう仕事は変わらないと僕は思っている。レコード会社の中身について、ある程度知っていてもむだではない程度に思っていいだろう。