初心者向け格安ギターとバンドメンバー募集のグローバルサウンド新宿
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バンドメンバーを募集する バンドのライブチラシ作成 音楽コラム

伝説のライブ

これまでライブのステージングについて書いてきましたが、あまり感心を持たなかったという方もいるかもしれません。何しろ、一切しゃべらず、地味な服を着て少しも勁かずに演奏しているのにかっこいいミュージシャンは多くいますし、それに憧れてバンドをやられている方々にしてみたらステージでのパフォーマンスは必ずしも必要とは思わないからです。もちろん音楽をやっているわけですから演奏する以外のことはすべて余計なものと考えても間違いではありません。それだけでなく、お客さんのほうにもパフォーマンスはいらないからまじめに演奏だけを聴きたいとおっしゃる方もいます。でも難しいもので、たとえば化学が苦手な人にいくら「化学は楽しいぞ」と熱弁したところで興味を持って聞いてはくれません。ところがテレビでおなじみのでんじろう先生のように楽しくやってくれると「ヘー、面白いなあ」と見てしまうのです。こう考えてみてください。あなたのライブにあなたの音楽が大好きでしょうがないというお客さんだけが集まっている場面があるとします。これと、学校の化学の授業が好きなので、その授業には化学が好きな生徒だけが授業を受けに来ているという場面を比べるとどうでしょうか。ライブと学校の授業では違いますが、あなたのライブには、本当にあなたの音楽が好きな人だけしか来ていないのでしょうか?友人が行くと言うので付き合いで来たというケースもありますよね。学校の授業はたとえ、化学が好きでなくても授業は受けなければなりません。しかし、「次の授業は化学か。俺、化学嫌いなんだよなー。つまらないから寝ちゃおう」という生徒さんも出てきてもおかしくありませんし、実際に授業についていけない生徒は多くの場合存在します。化学が好きでない方に興味を持ってもらうことと、自分たちの音楽に興味を持ってもらうことは案外近いかもしれません。もしも、ライブの日に集ったお客さんにファンの方以外もいて、さらにあなたがそれらのお客さんにも「楽しかったです」と言ってもらいたいと考えるのであれば、参考にしてもらえればと思うのです。さて、今回は超簡単に盛り上げることができるパフォーマンスの仕方です。口から火を吹いたり、ギターを割ったり、KISSのようなメイクをするのもありはありですが、それはそれで大変ですし、なによりバンドのカラーに合わないケースがほとんどでしょう。ですので誰もができそうなものを取り上げてみましょう。まずはギター。かっこよくギターソロを弾いているときは気持ちが良いものです。しかし、人によってはギターソロに何の関心も持たない方もいます。ソロはいいから早く歌にならないかなあという人もいます。歌っているのがアイドルだったらなおさらですよね。こういう方々にはどんなに上手にソロを弾いても効果はありません。そこで「盛り上がらないな」と感じたらギターを頭の後ろに持っていき、弾くのです。これ、よくやっているミュージシャンがいますが、私の知る限りではT・ホーン・ウォーカーというブルースマンがやったのが代々受け継がれているのではないかと思います。さすがに頭の後ろで弾くのは難しいですよね。でもうまく弾けなくてもいいのです。普通の位置でうまく弾いても客席の反応が無いのですからここはパフォーマンスでいいのです。うまく弾けたらそれに越したことはありませんが。ちなみに私の場合はギターを頭の後ろに持っていって「イエーイ!」と反応があってもただ構えただけにしてしばらくしたらギターを下ろすという作戦をたまに使用します。こうすることにより「弾かないんじゃん!」と笑いが取れたりしますので。椅子の上に立って弾くと見せかけて弾かないというパターンもあります。もちろん、笑いはいらないのであれば、そんな必要はありません。これをベースでやるのも効果的です。ベースソロなどは聴いている人がベーシスト、もしくはベースに興味がある人でなければそれほどうけるものではないからです。とあるバンドのベーシストはウッドベースを重量挙げのように持ち上げて弾きます。初めて見る人は大喜びです。キーボードでもこれに匹敵する大技が存在します。オルガンなど音の伸びる楽器を使用しているときにしかできませんが、ソロになったらずっと鳴り続けてもおかしくない1音を選び、その鍵盤をガムテープで留めるのです。こうすることにより、キーボードに触れていないにも関わらず、音は出ています。慣れた人はガムテープの存在を客席にアピールしてから貼り、鍵盤から手を放し、大げさに鍵盤にパワーを送っているかのようなそぶりを見せたり、ジミヘンが目隠しして弾いているようなポーズを決めたりします。もちろん、踊ってもいいですし、いくらでも方法はあります。ドラムではドラムソロのときに叩く場所を徐々にドラムから床へ変えて、そのまま床を叩きながらボーカルの位置まで来て、マイクスタンドを叩いて最後に変な声で笑うというまさに伝説化したソロがあります。手数王と呼ばれる菅沼孝三さんは腹話術ソロと呼ばれる、叩いたと見せかけて叩いておらず、違うタムの音を鳴らす技を持っています。さらにいっこく堂の、後からしゃべりが聴こえてくる技をドラムでやります。叩くと見せかけたシンバルやタムを叩いておらずそのあとにもう一方の手で遅れて叩くという神業をスーパー手数でこなすのです。加藤茶さんはドラムソロをするとタムが取れたり、シンバルが下がったりするという曲芸をしていました。これらは神の領域ですからなかなかうまくできはしません。しかし、誰もができそうな簡単な例があります。ブルースドラマーの中山さちやさんはドラムソロをしばらくやった後にバスドラを踏みながら風船を膨らませ客席に飛ばすなど、多くの技を使用し盛り上げています。このように、ボーカリストでなくても盛り上げる方法はいくらでもあるのです。しかも、お笑いっぽくやらなければかっこいいままでいられます。前述したように、先生がきっかけで化学が好きになることもあるのです。音楽もみんな好みが違いますが、やり方次第では「あのバンドは面白い」と興味を持ってもらえるかも。ライブのソロでどんなメロディを弾いたかなんてほとんど誰の記憶にも残りません。しかし、「あんなパフォーマンスをしたんだよ」という記憶は残ります。しかもそれは人に伝えたくもなるのです。考えてみれば、音楽以外でも記憶に残るバンドは山ほどいます。ザ・フーはドラムセットを壊したり(XJAPANもやってますね)、ジミヘンはギターを燃やしたり、リッチー・ブラックモアはギターを壊したり、バディ・ガイは何十メートルものシールドを使用して客席を練り歩いたり、スペクトラムはギターが回転しましたっけ……。楽器を壊すのはオススメしませんが、どのパフォーマンスもお客さんを意識しているのには違いありません。そして、決して音楽そのものには悪い影響は与えてこなかったわけです。客席を意識したライブをし、そして最終的にはあなたがやっている音楽そのものも好きになってもらう。そうです。ライブを盛り上げるのは演奏だけに限らないのです。いろんな大がそれぞれいろんなパフォーマンスの技を持っています。しかしそれは誰かの専売特許ではありません。人の技見て、我が技増やせ。これがてっとりばやい方法なのです。ぜひ実践してみてください。